2021/05/29

県書道展の作品を観て来ました。

 県書道展佐世保展が開催されています。

佐世保市博物館島瀬美術センター 5月27日(木)〜30日(日) ※5/30 4時までです。

2階から4階まで、漢字 かな 少字数 近代詩文 篆刻 前衛の六部門の作品が展示されて

います。六部門が一緒に展示されるのは珍しく、見応えがあります。

表彰式や作品解説などのイベントは中止でしたので、静かに鑑賞してきました。


基本点画の筆使い・・・点について 「犬」「立」「心」「涼」など


点は、色々な種類がありますが、打ち込んだ点とはねた点に

分けられます。

「犬」の点は、左上から筆を入れ、右下方向に短く引き

筆を止めます。「立」の点は、左上から、強めに筆を入れ、

垂直に短く引き軽く止めます。「心」の点は、真上に近い方向から軽く筆を入れ、筆圧を

増しながら左下方向へ引き、返すように筆を離します。「涼」のさんずいはおよそ45度の

角度に筆を入れて、右斜め方向に払います。

2021/05/24

小筆の使い方と洗い方について

小字を書かれる時、 小筆は三分の一から二分の一程おろして使いますが、その時指でほぐすよ

うにします。

時々穂先だけおろして、何回も墨をつけては書くという事をされてますが、これでは、毛先が

すり切れてしまいます。

また洗い方ですが、小筆は毛の部分を全部使いませんので、大筆のように水洗いをせず、半紙

やティッシュペーパーに水を含ませて軽く墨を拭き取るようにします。

書く紙の大きさ、筆の種類によって、扱い方は違います。


尚朴書道会の次回の中学生のお手本です。

小学生で名前や年賀状を小筆で書いてましたが、中学で細字

(表書き)を練習します。

毎年この課題を練習させます。


最初は、1枚の半紙に十八文字を書くのは大変そうでした。

けれど、中学三年間で作品に取り組む姿勢も変わり、集中力も養われ、上手になっていき

ました。今では、両親に頼まれて、のし袋を書くそうです!

2021/05/23

尚朴誌404号 第8回佐世保市小・中学生競書大会特集から(5月24日発行より)



 令和3年3月29日(月)・30日(火)アルカス佐世保交流スクエア(1F)で展覧会が

ありました。

尚朴書道会から、市長賞に4名入賞。

他議長賞 教育委員会賞 美術振興会会長賞

特選 奨励賞 金 銀 銅 秀作に入賞入選

されました。

池田梨香書道教室から、中学3年生(現在

高1)が、市長賞をいただきました。

他入賞4名でした。おめでとうございます。


成田山全国競書大会に出品し、小学6年生(現在中1)2名が推薦日輪賞で大筆、他に特選

月輪賞でカードお守り、佳作で鉛筆をいただきました。


基本点画の筆使い・・・左払い・右払いについて

左払い・・・「千」「人」「月」

起筆を45度の角度に打ち込み、ほどよい速度で左へ払う。

末端まで、力を抜かないで書くようにします。

右払い・・・「大「支」

他の画に比べて筆圧の変化が大きく、終筆の筆使いも難しいです。

左上から筆圧を弱く筆を入れ、軽く止めてから右下方向に筆圧を加えながら筆を運んで

止めます。そして、穂先をそろえるように筆圧を弱めながら右横へ払います。

2021/05/21

感謝状の本文を依頼されました^_^

以前は、結婚式の招待状やスポーツ関係の賞状、感謝状など依頼されてましたが、最近では

珍しくなりました。

パソコンやプリンターが、家庭に一台あるのが普通の時代ですから、ほとんどの方が印刷機を

活用して賞状も作られています。便利になりました。

私も、パソコン、タブレット、複合機を フルに使っています。

中央展(読売書法展、日展など)も釈文用紙は活字で作ったものを貼り付けます。

書道会の書類もパソコンで作ります。

その中で、年に一回尚朴書道会競書大会の教育委員会賞五枚は、手書きで本文を書いていま

す。やはり、手書きの文字は必要ですね。

書道のお稽古に来られるほとんどの方が、のし袋や年賀状を綺麗に書きたいと思っていらっし

ゃいます。ところが、習ってみると難しく、簡単でない事に気づくようです。

けれど、長く続けて行くことが大事です。練習を繰り返しながら、さらに新しい課題に進む

事で、楽しさが増え達成感が感じられるのです。

基本点画の筆使い・・・そり・曲がりについて

そり・・・「代」「風」など

左上から筆を入れ、右下方向に弓なりに引き筆全体で跳ね上げ

ます。

曲がり・・・「見」「元」など

左上から筆を入れて、筆圧を弱めないで垂直に運び、ゆっくり丸みが出るように押し進め、

はねる。曲線を描きながら、九十度方向を変えるので難しい基本点画の一つです。

2021/05/16

佐世保美術展(旧:佐世保市民展)が開催されています!



私は、14日金曜日に観にいきました。

書道は65点出品されていて、高校生の作品が多く観られ

ました。

私の教室からは1名、高校生が半切の作品を出品しまし

た。佐世保美術展は、日頃の書の練習の成果がみられ、

気軽に出品できる展覧会です。大人の方も、半紙だけで

なく条幅も書いてみませんか。



基本点画の筆使い・・・その他の「折れ」(縦、斜めからの折れで右上に払う画)


   「充」「氏」「系」にみられます。

   折れのところで、一旦筆を持ち上げて少し左側45度

   ぐらいで筆をおろし、右斜めに払います。

2021/05/10

16日(日)の長崎県書道展の表彰式は、中止になりました!

16日は 、式典に委員として私もお手伝いに行く事になってましたが、昨年に続き中止に

なりました。

コロナ禍の中、感染者が増えてますので仕方がないことですが…。


佐世保展  5月27日(木)〜5月30日(日) 30日は午後4時閉館

感染対策をして、書の作品を鑑賞しましょう。

県書道展には、漢字 かな 近代詩文 少字数(2字まで)篆刻 前衛の6部門があります。

他に、漢字、かな、篆刻部門で調和体を書かれる方もいます。

書の作品には、色々な種類がありますので、ゆっくり鑑賞して心を癒やして下さい。

作品を出品されてる方は、最初は「一からの書道」をはじめ、長く続けていく内に作品を

書ける様になります。

只、教室の先生が 漢字 かななど作品は何を書かれているかで、展覧会に出品する作品の

方向性が決まります。もし、自分にこういう字を書きたいという願望があれば、それに近い

先生についた方が、早道です。

私は漢字です。以前ブログに書いてましたが、漢字も篆書、隷書、楷書、行書、草書と

調和体など作品も色々です。

あと、実用書としてのし袋、手紙文など。

書道は、習う事が多く、奥が深いです。

展覧会に出品する事が全てではなく、楽しく書道を習いたい方もいます。

書道はすぐに結果がでるものではありませんので、長く続けてください。


基本点画の筆使い・・・転折(てんせつ)について

横画から縦画へ 「日」「口」など

縦画から横画へ 「山」など

送筆の途中で、方向転換する部分が折れです。

毛筆での方向転換は技術を伴います。

折れのところでは、角度をかえて入れ直し、筆圧を加えて

書いてみましょう。硬筆との違いがわかります。

2021/05/07

書道は、線質(せんしつ)が一番大切です。

 書道を習っていると、つい字形にとらわれてしまいます。

きれいな字は字形が整っていますが、大切なのは、線質です。

線質とは、文字の点画や線の質の事ですが、此の事を説明するのは、中々難しいです。

例えば、こどもの競書大会。

きれいに整って書いてあるのに、上位に入賞しない!ところが、少々形がおかしくても

明るく元気に書いてあると、その強い線に、惹きつけられます。

線質は、作品の印象を決める大切な要素の一つなのです。

書道を習ってみて、難しいと思われるかもしれません。

けれど、練習を重ねて思うように書ける様になった時は、とても嬉しいものです。

まずは、チャレンジすることです。

お手本そっくりになるまで練習すること、そして自分の意思で書くことです。

そこから、次の展開へと移っていくのです。


基本点画の筆使い・・・縦画(じゅうかく)について

起筆の筆を打ち込む角度は横画と同じ四十五度です。

「はねる」「ぬく」「とめる」の筆使いがあります。

「はねる」時は、筆を左へ押し出すような気持ちで書きます。

「ぬく」時は、筆を打ち込んだままの力を保ちながら、


縦を引きます。「とめる」時は、止めなおしをしますが、止まった形がよければそのままで、

止めなおす必要はありません。

2021/05/03

小学校の書写で習う文字は漢字の楷書とかな・カタカナです!

小学三年生から、書写が始まりますが、文字を「正しく整えて書く」のに、楷書や

ひらがなを習うのは点画がはっきりしていて、わかりやすいという事があるかと思

います。

大人の方が、書道を習われる時も、小学校で習って何十年も経っているので、

初めから教えて下さいと言われます。大人の方も、横画から習います。


基本点画の筆使い・・・横画(おうかく)について  

筆を約四十五度の方向から入筆し軽く止めて(始筆)右の方向へ筆を進めます(送筆)

筆先の方へ軽く押し上げるように止めます(終筆)

トン・スー・トン 私は三過折(さんかせつ)と習いましたが、三折法(さんせつほう)

ともいいます。

横画には、線の方向が違う三種類があります。

一画目は上に反り、二画目はまっすぐ、三画目は下に反っています。

一画目、二画目、三画目の間隔は同じです。

字形は、正方形に近く、右肩上がりに書きましょう。

毛筆と硬筆の違いは、線の太細です。形のとり方は同じです。

書道用語が出てきます。少しずつ覚えましょう!


書を学ぶ上で知っておいてほしいこと!

前回、五体のお話をしましたが、時代的に一番古い順に篆書(てんしょ)隷書(れいしょ)

草書(そうしょ)その後、楷書(かいしょ)と行書(ぎょうしょ)がほとんど同時につくら

れました。篆書より古い文字に古代文字、殷代の甲骨文(こうこうつぶん)金文(きんぶん)

があります。