書道を習っていると、つい字形にとらわれてしまいます。
きれいな字は字形が整っていますが、大切なのは、線質です。
線質とは、文字の点画や線の質の事ですが、此の事を説明するのは、中々難しいです。
例えば、こどもの競書大会。
きれいに整って書いてあるのに、上位に入賞しない!ところが、少々形がおかしくても
明るく元気に書いてあると、その強い線に、惹きつけられます。
線質は、作品の印象を決める大切な要素の一つなのです。
書道を習ってみて、難しいと思われるかもしれません。
けれど、練習を重ねて思うように書ける様になった時は、とても嬉しいものです。
まずは、チャレンジすることです。
お手本そっくりになるまで練習すること、そして自分の意思で書くことです。
そこから、次の展開へと移っていくのです。
基本点画の筆使い・・・縦画(じゅうかく)について
起筆の筆を打ち込む角度は横画と同じ四十五度です。「はねる」「ぬく」「とめる」の筆使いがあります。
「はねる」時は、筆を左へ押し出すような気持ちで書きます。
「ぬく」時は、筆を打ち込んだままの力を保ちながら、
縦を引きます。「とめる」時は、止めなおしをしますが、止まった形がよければそのままで、
止めなおす必要はありません。